2024/02/19
事務所(オフィス)のリノベーション事例紹介。リフォームとの違いやメリットとは
事務所は、使い続けるうちに人数が増え、使い方も変わってきます。
また、内装や設備が老朽化したり、時代の変化で必要な設備が変わったりすることもあるでしょう。
このような事務所の課題が見つかったとき、考えたいのがリノベーションです。
リノベーションなら、「事務所が使いづらくなってきた」、「もっと事務所を便利・快適にしたい」といった課題を解決できます。
この記事では、リノベーションとリフォームの違いから、リノベーションのメリット、注意点、実際の施工事例まで、詳しくご紹介します。
目次
事務所に行いたいリノベーションとは?リフォームとの違い
リノベーションと似た言葉には、リフォームがあります。
似た意味を持っているため、その違いを知った上で業者に依頼することが大切です。
リノベーションとは、建物に新たな機能や付加価値を与える、改装工事や改修工事を指します。
具体例としては、間取りの変更、壁の耐久性を高めるための補修、断熱性を高めるための塗装などが挙げられるでしょう。
一方、リフォームは、新築時と同じ状態に回復させることを指します。
付加価値を付けることなく、壁を元通り補修する、古くなった水周りの設備を新品に交換するなどが具体例として挙げられます。
また、リノベーションは、使いやすい建物にするといった目的で行われるため、工事規模が大きくなりやすいのが特徴です。
それに対し、リフォームは古くなった部分にピンポイントで行われるため、工事規模は小さくなりやすいといえます。
事務所のリノベーションがもたらすメリット
事務所をリノベーションすることで得られるメリットは、主に4つです。
業務効率が向上する
まず挙げられるのは、業務効率の向上を図れることです。
リノベーションによって、事務所内の物の配置や間取りを変えれば、動線を最適化できるためです。
また、業務の中で抱えている問題も解決できます。
例えば、限られた会議室を取り合っているような事務所では、会議室の予約を取り、それに合わせて参加する社員のスケジュールを調整しなければなりません。
このような事務所であれば、リノベーションによってミーティングスペースを作ったり、通信環境を整えて快適なリモート会議を可能にできたりできます。
会議室でなくても、ストレスなく会議ができる環境を作れるため、業務効率の向上が見込めます。
経費削減につなげられる
リノベーションで、経費削減につなげられることも多いです。
例えば、古い事務所では、消費電力が多い白熱電球が使われていて、頻繁に交換することも珍しくないでしょう。
空調設備が古ければ、電気代が余計にかかっていることも考えられます。
また、壁材や床材などが古いと、十分な断熱効果を発揮できません。
夏場は日差しの熱を防ぎきれず、冬場は熱が外へ逃げていくため、冷暖房を必要以上に動かして消費電力を増やしてしまいます。
事務所が古いと、さまざまな点で経費がかさみますが、移転するのも大きな費用が必要です。
リノベーションで改善できれば、経費削減と移転費用の節約の両方が叶います。
社内の雰囲気が良くなる
リノベーションによって、社内を良い雰囲気に変えることもできるでしょう。
リノベーションで内装デザインを変えれば、飾り気がなく暗い雰囲気の事務所でも、明るくおしゃれな雰囲気にできます。
それにより、普段から事務所で過ごす社員の気分も変わってきます。
また、社内コミュニケーションの活性化も図ることが可能です。
例えば、間取りや配置を変更するだけでも、コミュニケーションが取りやすさが変わります。
また、無駄になっていたスペースを、休憩スペースやリフレッシュスペースにすることも可能です。
リノベーションにより、社員が明るく過ごしやすい場所づくりを行うことができます。
社外からの印象も好印象に
リノベーションによって、社外からの評価も高められることもメリットの一つです。
例えば、お客様が訪問したとき、綺麗でおしゃれな事務所は好印象につながります。
デザインに企業ロゴやコーポレートカラーを取り入れれば、ブランディングになり、より良い印象を持ってもらうこともできるでしょう。
また、社内の様子はホームページやSNS、ブログなどを通して、社外に発信することも多いです。
発信された情報は、取引先だけでなく多くの人に見られるため、リノベーションを行うことが事務所の強みになります。
インターネット上に公開された情報は、求人に応募する方も見るため、採用力の強化にもつなげることが可能です。
リノベーションの種類
リノベーションは、下記の3種類に大きく分けられます。
ただし、明確に定義が決められているわけではなく、リノベーション業者によって、何を意味しているかが異なる場合があります。
依頼前には、名称だけでなく、リノベーション工事の内容そのものにも注目してみてください。
フルリノベーション
フルリノベーションとは、「リノベーションを全体的に行うこと」です。
費用や工期はかかるものの、メリットが多くあります。
例えば、事務所全体に統一感を持たせられる、事務所の課題を解決しやすい、場合によっては間取りまで変更できるなどです。
事務所がさまざまな課題を抱えている場合は、フルリノベーションがおすすめです。
なお、内装や設備など目に見える部分のみに手を加えるのは「表層リノベーション」、床や壁の下地、電気配線など、目に見えない部分まで手を加えるのは「スケルトンリノベーション」といいます。
同じフルリノベーションでも、どちらを選ぶかで工事の規模や期間、費用が変わるため、必ず業者に確認するようにしましょう。
ポイントリノベーション
ポイントリノベーションとは、「リノベーションを部分的に行うこと」です。
壁や天井、柱まわり、水周りなど、必要な部分に限定してリノベーションを行う場合は、ポイントリノベーションと呼ばれることが多いです。
必要な箇所に限ってリノベーションを行うため、費用を抑えられる、工期が短くなるといったメリットがあります。
事務所全体に手を加えなくても、一部を変えるだけで課題が解決する場合は、ポイントリノベーションがおすすめです。
スケルトン
「スケルトン」とは、業者によって意味が異なりやすい言葉の一つです。
例えば、業者によっては、スケルトン工事とフルリノベーションを行う「スケルトンリノベーション」を指していることがあります。
また、基礎部分を残して内装や設備を全て取り払う「スケルトン工事」を指すこともあるでしょう。
さらに、スケルトンオフィスやスケルトン住宅などのようなリノベーションを行う、「スケルトン化」を指すこともあります。
スケルトン化は、壁材や床材をはがし、建物の骨組みを見える状態にするリノベーションです。
無機質さや無骨さがおしゃれで、開放感があることや内装自由度の高さなどから、昨今のベンチャー企業に人気があります。
「スケルトン」が何を意味しているかは業者によって異なるため、工事の内容について、しっかり確認するようにしましょう。
▼スケルトン物件に興味がある方は、こちらもご参照ください。
名古屋の店舗内装工事 TOMITA(トミタ)株式会社|全国での施工実績多数 | スケスケスケルトン物件!で自分好みリノベしませんか? (tomita-project.com)
事務所のリノベーションを行う際の注意点
事務所のリノベーションを成功させるには、注意したいことが多くあります。
失敗すると費用や時間だけを失う結果になるため、下記5つの注意点をチェックしてみてください。
事務所が抱えている課題を整理する
リノベーション前には、事務所が抱えている課題を整理すると良いでしょう。
課題が整理されていれば、リノベーションの目的も明確になり、業務効率の向上や経費削減などの効果が見込めるためです。
漠然とリノベーションすると、社内はおしゃれになったものの、かえって事務所が使いにくくなるといったこと起こり得ます。
会議室が使いづらい、社内コミュニケーションが取りづらいなど、事務所が抱えている課題は多くあります。
リノベーションの前に事務所を使う社員の意見を集めて、何が必要なのかを洗い出すことが大切です。
リノベーション中に業務に使う場所を確保する
リノベーション前に、業務を行える場所を確保しておく必要があります。
フルリノベーションのように大規模なリノベーションを行うと、事務所に立ち入ることができないためです。
事務所内でスペースを確保できれば良いですが、確保できなければ、一時的な移転も視野に入れなければなりません。
移転となれば、一時的であっても取引先への連絡が必要になり、機器も持ち出すため、大掛かりです。
しっかり計画を立て、業務に支障がないようにしましょう。
場所の確保や計画立案などの準備が大変なため、リノベーションに踏み切れない会社も珍しくありません。
一時的な移動であれば、シェアオフィスがおすすめです。
シェアオフィスにもよりますが、複合機、会議室、給湯スペースなどが揃っており、業務を円滑に進めやすいというメリットがあります。
関連する法律を確認する
事務所をリノベーションする際は、関連する法律を調べ、理解する必要があります。
具体的には、消防法や建築基準法、事務所衛生基準規則などが挙げられます。
これらの法律を調べる必要があるのは、安全管理を徹底し、手続きの不備を防ぐためです。
消防法が守られていないと、万が一火災が起きたときの避難ルートが確保できないといった問題が起こり得ます。
また、現在の事務所が建築基準法第6条4号で定められている「四号建築物」に該当せず、間取り変更やスケルトン工事を行う場合は、建築確認申請が必要です。
さまざまな問題が生じるため、関連する法律はしっかり押さえる必要があるのです。
賃貸であれば原状回復を視野に入れる
今使用している事務所が賃貸であれば、リノベーションは原状回復を視野に入れて行う必要があります。
原状回復とは、事務所を借りたときとほぼ同じ状態に戻すという意味です。
通常の使用で付いた傷や汚れまでは問われないことが多いですが、オーナーや管理会社など、管理者の判断によります。
いずれにしても、事務所を退去する際は、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」や管理者の指示に従って、できる限り元通りにしなければなりません。
リノベーションした箇所の撤去工事が必要になることがあるため、撤去費用まで考える必要があるのです。
リノベーション可能な範囲について相談する
リノベーション前には、事務所の管理者に必ず相談しましょう。
どの範囲までリノベーションを行って良いかは、管理者によって異なるためです。
「原状回復してくれるなら」と大掛かりなリノベーションを許可してくれることもあれば、全く許可をしてくれないこともあるでしょう。
相談せずに勝手にリノベーション行ってしまうと、管理者とのトラブルになりかねません。
また、許可を得た範囲については、リノベーションを行う業者へ明確に伝える必要があります。
誤って許可されていない箇所にリノベーションを施すと、それも結局、業者や管理者とのトラブルに発展してしまいます。
どの範囲までリノベーションして良いのかは必ず相談し、明確に業者に伝えるようにしましょう。
リノベーション業者はどう選ぶ?選び方のポイント
リノベーション工事を行う業者は多数あります。その中から選ぶには、ポイントを押さえると良いでしょう。
主なポイントは、下記の4つです。
見積書は念入りに確認する
良いと思えるリノベーション業者が見つかったら、見積りを取りますが、見積書は念入りに確認するようにしましょう。
見積書には、具体的にどのような工事を行うか、費用や工期などが記載されています。
しかし、業者によって記載の仕方が異なる点に注意が必要です。
例えば、基礎的な費用のみで、追加費用について記載されていないことがあります。
安いと思って契約したら、追加費用を多く取られてしまった、ということがあり得るのです。
また、前述の通り、フルリノベーションやスケルトンなど、業者によって意味合いが異なる言葉もあります。
どのような意味で見積りされているのかで、費用も工事期間も大きく変わってきます。
見積書の内容をそのまま受け取るのではなく、担当者とやり取りをして念入りに確認することが大切です。
他の業者にも見積りを依頼するなら、比較しやすいように同条件を出して、一社一社、確認を挟んでみてください。
事務所リノベーションの専門性で選ぶ
事務所のリノベーションは、事務所のリノベーションに詳しい業者を選ぶのがおすすめです。
リノベーション業者は、デザインや費用だけでなく、得意分野にも違いがあります。
例えば、古民家のリノベーションが得意な業者もいれば、マンションのリノベーションが得意な業者もいるでしょう。
そのため、事務所のリノベーションに詳しい業者でないと、事務所ならではの課題を解決できなかったり、消防法や建築基準法などの法律面に不安が残ったりします。
特にフルリノベーションのように費用がかかるリノベーションは、失敗ができません。
担当者に詳しく話を聞き、専門性があるかを慎重に判断して選ぶのがおすすめです。
実績や施工事例を確認する
リノベーションを依頼する前には、実績や施工事例を念入りに確認すると良いでしょう。
実績が豊富であれば、知識やノウハウが蓄積されていることがわかります。
そのような業者であれば、信頼してリノベーションを任せることができるでしょう。
また、施工事例を見れば、在籍するデザイナーの腕前や、得意としているデザインなどがわかります。
自分たちが理想としている事務所に近づけるかどうかは、デザイナーの腕にかかっています。
おしゃれさを重視している方や、好みや社風に合ったデザインをしてくれるかが気になる方は、施工事例も判断材料にしてみてください。
担当者との相性もポイント
担当者との相性も、業者を選びの判断材料になります。
費用や工期、理想のデザイン、抱えている課題の解決方法など、話し合うことは多くあります。
そこで「高圧的で話しづらい」、「レスポンスが遅くて誠実さに欠ける」など、担当者に不満があるとコミュニケーションが進みません。
そのような状態では、確認漏れが発生して、トラブルにもなり得ます。
満足できる事務所のリノベーションを行うためにも、担当者と良好な関係が築けるかが重要です。
問い合わせたときや見積りを取るときなど、担当してくれる方との相性を確認してみましょう。
TOMITA株式会社の施工事例
TOMITA株式会社は、多くの実績があります。
ここでは、オフィスやリノベーションに関する施工事例を一部ご紹介します。
深田様ビル リノベーション工事
お母様がお一人で住まわれていた建物を、お母様の転居をきっかけに賃貸活用されるとのことで、共有部と2F〜5F を改装させて頂きました。
以前ご自身も住まわれていたこともあり、建物への思い入れがあり、想いを引き継いだリノベーションでした。
共有部は暗い印象だったところを、照明とサイン計画で一新。
玄関扉もこだわりのカラーを選定いただき、ただの通路が印象的に変わりました。
2Fは天井をスケルトン化し、無骨な雰囲気のオフィスに。
3F以降は住宅部で、3Fはナチュラルな雰囲気の住宅に。
4F~5Fはチェリー色の床色に変え、一部をスケルトン化して、3Fとは全く異なる雰囲気の住宅に改装しました。
オーナー様も内装デザインの感度が高い方で、賃貸とはいえ、内装デザインにも力を入れて頂いたのが印象に残っています。
毎回お打ち合わせも、楽しく、とても大切な一例となりました。
深田様ビル リノベーション工事 施工事例の詳細はこちらをご覧ください。
TOMITA株式会社事務所改装工事
JR高架下の古いコンクリート躯体を活かしたリノベーションを行いました。
白の塗装を基調に、ガラス張りで仕切られたダイナミックな空間に仕上げています。
ガラス張りは、ガラスの分割を最小限にし、フレームを敢えてなくすことで、より開放的な空間を演出しました。
床は、意匠性を重視したテラゾーで演出、自然素材の良さを活かしています。
オフィスの半分は「多目的スペース」として、外部の方にも利用して頂ける空間としています。
オリジナルcoffeeブース「KOYA」を設置し、普段使いは社員の洒落た給湯スペースですが、ポップアップやスタートアップとしての利用も可能です。
ピクチャーレールなども取り付けてあり、絵画や展示会も行える、遊び心のある空間になっています。
三路スイッチを活用することで、一か所で全ての照明がコントロールできるようにし、社員の入退出時にも配慮したというのもこだわりポイントの一つです。
TOMITA株式会社事務所改装工事 施工事例の詳細はこちらをご覧ください。
某オフィス
こちらのオフィスのエントランスは、リノベーションで和の要素を取り入れ、壁面緑化することで温かみのある空間を演出しています。
自社製品、協賛品などの展示スペースを多数設けて、企業アピールができるようにしました。
また、大型のサイネージ設置により空間に動きを持たせました。
今回こだわった社長室の本棚は、お客様好みの深いグリーンと木目の雰囲気を、染色で表現しました。
仕事とプライベートをはっきり区分けできるように、隠し扉の本棚で同室ながらも別空間を演出できるようレイアウトしているのも特徴的です。
某オフィス 施工事例の詳細はこちらをご覧ください。
東洋ビューティ株式会社 佐賀工場リラクゼーションスペース
東洋ビューティ株式会社様には、「従業員の心身のリフレッシュ」をテーマに、憩いのスペースを提案させて頂きました。
さまざまなリフレッシュのシーンを想像しながら計画したリラクゼーションスペースは、小上がりの畳敷スペースとなっており、横にもなれる自由な空間に仕上がっています。
食堂は、一部吹き抜けの解放感あるカフェスペース風で、デザインコンクリート「モールテックス」左官仕上げのテーブルはこだわりの自社製作です。
ナチュラルな木目の空間に混ざることで、全体的に引き締まった印象を作り上げています。
東洋ビューティ株式会社 佐賀工場リラクゼーションスペース 施工事例の詳細はこちらをご覧ください。
大和リース株式会社 名古屋営業所 VERDENIA
大和リース株式会社様の名古屋営業所は、リノベーションで「VERDENIA(ヴェルデニア)」を施工しました。
VERDENIAは、大和リース株式会社様との共同プロジェクトで、集中・リラックスできるオフィス環境を作り上げる空間サービスのことです。
VERDENIAの大きな特徴は、五感に訴えかける工夫が凝らされていることでしょう。
植物の緑を多く取り入れて、視覚的なリラックス効果を狙うだけではありません。
ハイレゾ音源やアロマ、多彩な飲み物などを使って五感に訴えかけ、科学的に効率良く・心地良く働けるオフィス空間を作り上げています。
コミュニケーションが取りやすいよう動線も調整しており、仕事の効率だけでなく、心の充実まで図れるオフィスとなりました。
大和リース株式会社 名古屋営業所 VERDENIA 施工事例の詳細はこちらをご覧ください。
事務所リノベーションはTOMITA株式会社にお任せください
TOMITA株式会社は、オフィスのリノベーションを行ってきた多数の実績があり、また自社オフィスも自らリノベーションしており、実績に伴った細やかなご提案が可能です。
設計デザインから施工までをワンストップで対応できるからこそ、お客様にとって納得できる事務所を、納得できる早さで提供できる自信があります。
オーダー家具製作やサインデザイン、原状回復なども幅広く承っておりますので、事務所のリノベーションでお困りの方は、ぜひご相談ください。
弊社の施工事例について詳しく知りたい方は、TOMITA株式会社の事務所施工事例も併せてご覧ください。