2025/05/27
IT企業に向いたオフィスの内装デザインとは?トレンドや事例を詳しく紹介

成長業界と呼ばれるIT業界では、目まぐるしくトレンドが変わります。
オフィスの内装デザインも、変化していくトレンドの一つです。
例えば、コロナ禍にテレワークやリモートワークを導入したIT企業は多く、コロナ禍の前後で、働き方とともにオフィスの様子にも変化が見られます。
では、最近のIT企業の内装デザインには、どのようなトレンドがあるのでしょうか。
この記事では、IT企業向けに、オフィスの内装デザインに関するトレンドや、デザイン事例などについて、詳しくご紹介します。
目次
押さえたいIT企業ならではのトレンドワード
まず、前提知識として、IT企業やIT業界でのトレンドワードを押さえましょう。
ここでは、内装デザインに関するキーワードを、4つピックアップしてご紹介します。
テレワーク&リモートワーク
現在のIT企業で導入されていることが多いのが、テレワークやリモートワークです。
どちらも同じ意味の言葉で、「ICT(情報通信技術)」を利用して、オフィス以外の場所で働くことを指します。
似た言葉には在宅勤務がありますが、在宅勤務は働く場所を自宅に限定しているところに若干の違いがあります。
コロナ禍に入ってからは、接触を避けるために、離れた場所で働ける需要が高まりました。
オンライン会議ができる環境を整えたり、クラウド化を進めたりなど、環境作りもおこなわれています。
また、テレワークやリモートワークの導入を機に、オフィスの規模を縮小したIT企業や、オフィスをリフォームしたIT企業もあります。
フリーアドレス&ABW
近年、IT企業で導入が増えているのが、フリーアドレスや「ABW(アクティビティ ベースド ワーキング)」です。
どちらも、働き方や内装のレイアウトに関わる言葉です。
フリーアドレスは、オフィス内の座席を自由に選べるものを指します。
出社後は、その日の気分や必要に応じて、ノートパソコンを好きな座席に設置して働けるのが特徴です。
一方で、ABWとは、業務や社員の都合に合わせて、働く場所や時間まで自由に選べるものを指します。
オフィス内に限らず、カフェや自宅でも、朝夜を問わず柔軟に働けるのが特徴です。
テレワークやリモートワークにより減った社内コミュニケーションの活性化や、働き方改革など、さまざまな背景から注目を浴び、導入されています。
クラウド化&ペーパーレス化
IT企業で自然と進められているのが、クラウド化やペーパーレス化です。
クラウド化が進められたのは、多様な働き方に合わせやすくなるためです。
コロナ禍では、テレワークやリモートワーク、在宅勤務などの需要が高まりました。
そのため、データを自社サーバーで管理するのではなく、クラウドベンダーサービスに移行し、どこでもアクセスできる環境が整えられています。
ペーパーレス化が進められたのは、IT企業というデータを扱う仕事だからこそ、自然な流れといえるでしょう。
IT企業では、資料は紙媒体よりもデータとして保存されており、資料をデータのまま送付することも少なくありません。
また、資料はWeb上で共有・表示ができるため、印刷する必要がなく、ペーパーレス化は自然とおこなわれていきました。
クラウド化に関しては、セキュリティやランニングコストなど気にすることはあるでしょう。
しかし、クラウド化やペーパーレス化を通じて利便性が高まり、倉庫や棚、サーバールームなど、オフィスのスペースを削減できるメリットもあります。
高機能チェア
IT企業の中には、高機能チェアに注目している企業もあります。
高機能チェアとは、長時間座っても疲れにくいように作られたオフィスチェアのことです。
人間工学に基づいて設計されていたり、座面やアームレストなどを細かに調節できたり、腰を支えるランバーサポートが付いていたりするという特徴があります。
IT企業では座りっぱなしでパソコン作業をすることが多いため、健康に気を使うIT企業が増えてきたといえるでしょう。
特に、泊まり込むほど長時間の作業をおこなうエンジニアや、短時間での集中作業が必要なデザイナーなどから、疲れにくくストレスを軽減できる高機能チェアが人気を集めています。
ゲーミングチェアのように、カジュアルなパソコン作業向けのオフィスチェアを用いるIT企業もあります。
IT企業の内装デザインのトレンドとポイント
次に、実際のIT企業のオフィスでは、どのような内装デザインが取り入れられているのか見ていきます。
多様な働き方に対応したオフィス
多様な働き方に合わせたオフィスが、現在のIT企業のトレンドになっています。
テレワークやリモートワーク、ABWなどを取り入れたことで、オフィスの利用者が減り、オフィスの利用価値を高めたいという需要があるためです。
例えば、集中して業務にあたれる個室ブースや集中ブース、多機能チェアなどを設置することで、オフィスの利用価値を高められます。
また、出社時にスムーズに報連相ができる簡易ミーティングスペースや、オンライン会議環境なども整え、業務に適したスペースを整えている企業も少なくありません。
上記のような施策で、出社することで業務が捗る土壌や、新たなオフィスの価値を作っています。
企業独自の価値を表現したオフィス
IT企業の中には、オフィス内装で、企業独自の価値を表現している企業もあります。
IT業界は人気の業界だけあって、参入する企業が数多く、企業が独自に持つ価値がわかりづらくなっているためです。
そのような企業では、オフィスを「企業の独自性を表現、発信する場所」としても捉えて内装を決めていきます。
例えば、コーポレートカラーを取り入れたり、壁や床にロゴを設置したり、経営理念や世界観をデザイン化して反映させたりしています。
最新デジタルツールを活用したオフィス
最新のデジタルツールを活用しているIT企業も少なくありません。
IT企業が身を置くIT業界そのものが、最先端技術に触れて取り入れていく、新しいもの好きな業界のためです。
最新のデジタルツールを取り入れることで、ブランドイメージを高め、知識をアップデートでき、業務の効率化やセキュリティ向上を図れるなどのメリットがあります。
デジタルツールは、入退管理システム、電子黒板、オンライン会議システム、チャットツール、会議室予約システムなど、さまざまなものがあります。
コミュニケーションを促進できるオフィス
コミュニケーションのしやすさに注目し、内装デザインを決めているIT企業もあります。
テレワークやリモートワーク、フリーアドレスやABWなどが普及したことで、コミュニケーションの減少が著しいためです。
コミュニケーションが減ると、社内の雰囲気が悪くなったり、仕事の質に影響があったりします。
そのため、ソファを置いたフリースペース、キッチンやバーカウンターのあるリフレッシュスペース、休憩できる小上がりなどを設置するIT企業が増えてきています。
これらの工夫により、オフィスに交流の場としての機能を持たせ、コミュニケーションしやすい環境を整えているのです。
インパクトを与えられるオフィス
訪れた人にインパクトを与えようと、内装デザインに気を遣ったIT企業もあります。
成長業界といわれるIT業界には、参入するIT企業は数多くあり、印象に残ることが必須なためです。
好印象なオフィスはブランドイメージを高め、担当者の記憶に残るかどうかは、成約の可否にも影響します。
特にエントランスは、第一印象を与えるオフィスの顔ともいえることから、こだわっている企業が少なくありません。
他にも、内装のデザイン性やユニークさ、オフィスの機能性などにこだわることで、競合他社との違いをアピールしていることもあります。
信頼感を高めた内装のオフィス
信頼感を高めようと、カラーや素材にこだわった内装のオフィスもあります。
IT企業は入れ替わりが激しく、実績の少ないベンチャー企業が少なくありません。
また、IT企業に詳しくない企業であれば、担当者がIT企業そのものを怪しく感じているケースもあるでしょう。
そのため、信頼感を高める内装が必要になることもあるのです。
例えば、青や白は、まさに信頼感や安心感、清潔感を象徴する色として知られます。
また、アクリルやガラス素材のパーテーションを取り入れれば、不透明さを感じさせない内装になります。
サブスクを活用したオフィス
サブスクリプションサービス(サブスク)を、上手く活用しているIT企業もあります。
例えば、クラウドサービスのサブスクは、短期から長期まで柔軟に対応できます。
企業の成長に合わせて、スケールアップやスケールアウトなども選ぶことが可能です。
クラウド化をすれば、サーバールームを構築せずに済み、初期費用やスペースの節約も叶えられます。
また、オフィス家具を購入せず、オフィス家具のサブスクを活用している企業もあります。
購入費用が抑えられ、返却すればオフィス移転や閉鎖などで原状回復工事をするときに便利です。
グローバル化を意識した内装のオフィス
近年は、グローバル化を意識してオフィス内装を選ぶIT企業もあります。
現在は、海外とのやり取りが容易であることから、販路開拓や拡大のため、グローバル化したIT企業が多いでしょう。
コロナ禍で、海外とやり取りしやすい環境が整ったことも、その後押しになりました。
その際、「日本の企業」ということをアピールするため、和の意匠を取り入れた内装にしている企業もあります。
執務室の壁材に和紙や木材、会議室に座敷や畳など、日本らしさをオフィスの内装デザインに取り入れ、独自性の強調や競合他社との差別化を図っています。
SDGsに取り組んだオフィス
SDGsに積極的に取り組んでいるIT企業も珍しくありません。
SDGsとは、「持続可能な開発目標」を意味する言葉で、未来でも社会が持続するように取り組むことを指しています。
ペーパーレス化もその一環で、無駄な森林伐採、ゴミの燃焼による環境破壊をわずかでも防ごうという取り組みの一つです。
他にも、太陽光発電システムのような再生可能エネルギーを活用したり、マイカップの持参やエアコン温度設定といったオフィスルールを定めたりするIT企業もあります。
出社率を高められるおしゃれなオフィス
出社率を高める施策として、おしゃれさや快適さに気を配っているIT企業もあります。
テレワークやリモートワーク、ABWなど、出社しなくて良い働き方が普及した結果、コミュニケーションの減少や効率の低下などが問題となることがあるためです。
また、オフィスにスペースがない場合でも、おしゃれさや快適さは高めやすい部分といえます。
フリースペースやリフレッシュスペースを設けられない場合にも、内装や設備を新しくすることは可能です。
おしゃれで気分が上がる、設備が充実していて便利、給湯スペースやトイレが綺麗で快適など、さまざまな要素が出社率を高めることにつながります。
こんな悩み、問題があったら内装デザインを変えるべき?
オフィスの内装デザインに手を加えて良いか判断に迷ったら、オフィスがどのような悩みや問題を抱えているか、整理することが大切になります。
例えば、下記のような悩みや問題を抱えているのであれば、内装デザインの変更を本格的に検討しましょう。
- ・オフィスの内装デザインに問題があり、応募されない
- ・オフィスの内装デザインやレイアウトが、現在の働き方と合っていない
- ・オフィスの使い勝手が悪く、業務効率が落ちている
オフィスの内装デザインに問題があると、応募者が全くこなかったり、採用しようとしても辞退されてしまったりします。
また、IT企業では、フリーアドレスやABWのような新しい働き方を採用したものの、内装やレイアウトが合っておらず使いづらいということもあります。
使い勝手が悪いオフィスの内装デザインでは、業務効率が落ち、不便さから社員が辞めてしまうような事態もあり得るでしょう。
このような悩みや問題を抱えているのであれば、内装デザインに手を加えるタイミングといえます。
TOMITA株式会社が手掛けるIT企業向け内装デザイン事例
IT企業向けの内装デザインには、さまざまなものがあります。
内装工事を依頼する際は、自身の企業に適した内装デザインを作ってくれる業者に依頼することが大切です。
ここでは、TOMITA株式会社が手掛けるIT企業向けの内装デザイン事例について、3つご紹介します。
※掲載している画像はパースであり、仮のものです。
製造会社
ある製造会社様にご案内した、パースの一部です。
応接室は、着座したときに周りの視界を遮るような腰壁を設けています。
腰壁の上をガラス張り、ガラス扉とすることで、圧迫感を持たせないようにしました。
また、外観との親和性を高めるため、外観のデザインを内部にも反映させています。
建物の外観は、外壁や内部の構造体が露出し、広がっていくような特徴的なデザインで、古き良き歴史を感じさせる作りです。
そのため、まずはパースの画像外にある、中心性のある柱をモチーフとして据えました。
中心の柱を囲うようにオフィス什器を配置し、フレームで囲まれた個室を向ける内装デザインとしています。
それにより、執務室エリアから工場エリアまで、何層にも重なっていき繁栄していくようなイメージのレイアウトとなっています。
厨房機器会社
ある厨房機器会社様にご案内した、パースの一部です。
エントランスは、厨房機器会社様を象徴するものとしました。
壁面をステンレス仕上げとし、フライパンや鍋を収納した棚を設置することで、一目で厨房機器を取り扱う会社とわかる、インパクトのあるエントランスとなっています。
また、会議室やリラクゼーションスペース、エントランススペースについてもご案内しています。
採光や換気窓には窓が重要なため、個室の配置がネックでしたが、会議室を斜めに移動させることで解決しました。
会議室を斜めにしたことでできた余白は、リラクゼーションスペースやエントランススペースとし、ガラスで仕切ることで空間全体に一体感を持たせています。
さらに、壁面緑化でグリーンを取り入れ、利用する社員様がリラックス効果を得られるような内装デザインとしました。
学習塾
ある学習塾様にご案内した、パースの一部です。
学習塾でも、受付が企業の顔という点は変わらないため、大事にされているイメージカラーの青を取り入れています。
本来はABC学院の文字列も青ですが、パース上では、壁面緑化との相性を見て頂くため木目に変更しています。
また、学習塾様は、現状の内装デザインが閉鎖的で、暗いイメージとなっていることが課題でした。
そのため、オープンなイメージへ転換するべく、さまざまな施策をおこなっています。
例えば、生徒やその保護者の方との相談が多いため、会議室は何部屋欲しいか、また何人収容できるかなどヒアリングし、オープンなデザインとしました。
このパースは、通う生徒はもちろん、働くスタッフのモチベーションが上がるだろうと、高評価を得ています。
TOMITA株式会社ではパースとVE案までご案内可能
TOMITA株式会社では、資料にパースとVE案を加えてご案内が可能です。
パースとは、立体的なイメージ図のことで、内装の完成予想図として用います。
VE案とは、お客様のご要望とかけ離れない形で仕様を変え、コストを抑えた提案のことです。
TOMITA株式会社がご案内する資料の例
- ①平面レイアウト
- ②イメージプランボード(パース含む)
- ③素材サンプル
- ④概算見積もり(VE案含む)
- ⑤マスタースケジュール
内装業者の中には、概算見積もり+ラフ図面のみというところも少なくありません。
この構成では、特にお見積もりが精密さに欠けるため、実際の工事費用と開きが生じることが多いでしょう。
敢えて工事費用を抑えた概算見積もりを提示し、受注につなげている内装業者も、中にはいるかもしれません。
そこで、TOMITA株式会社では、資料にパースとVE案を加えてご用意しています。
パースという完成予想図をご案内するため、「イメージしていた内装と全然違う」という事態を防ぐことが可能です。
また、初期段階で品質を維持してコストを抑えたVE案をご提案できるため、「料金に大幅な乖離がある」という問題も防ぎやすくなっています。
パースとVE案を含めることでより精度の高い資料となり、お客様と弊社の間で、認識に相違なく進めることができます。
TOMITA株式会社の強み
TOMITA株式会社は、オフィスや店舗など、さまざまな内装工事を手掛けています。
ここでは、TOMITA株式会社が持つ強みについて、4つご紹介します。
設計から施工までがワンストップ
TOMITA株式会社であれば、設計から施工までを一括でご依頼頂けます。
一つの会社に内装工事の全てを任せられれば、やり取りの手間が省け、施工までスムーズに進みやすいというメリットがあります。
また、設計と施工を一社に集約することで、見積書や設計図面に大きなギャップが生じにくいこともメリットです。
設計のみ、施工のみのご依頼も可能ですので、ぜひお問い合わせください。
オフィス内装の実績も豊富
TOMITA株式会社は、オフィスの内装工事を手掛けた、数多くの実績があります。
IT企業に限らず、さまざまなオフィスの設計や施工を担当してきたため、安心してご依頼頂けます。
「トレンドを取り入れたIT企業らしいオフィスにしたい」、「IT企業ならではの悩みを内装デザインで解決したい」など、お気軽にご相談ください。
TOMITA株式会社が手掛けたオフィスの施工事例については、こちらからご覧頂けます。
柔軟かつ幅広い提案が可能
TOMITA株式会社は、ご依頼頂いた企業様に合わせて、さまざまな提案が可能です。
例えば、「参入が多いIT業界なので、オリジナリティや独自性を追求したい」という企業様には、オリジナルのオーダー家具やサインデザインなどを提案できます。
また、「内装デザインに、インパクトや見た目の癒しが欲しい」という場合には、壁面緑化やグリーンを取り入れたオフィス什器など、さまざまな提案が可能です。
さまざまな提案ができるのは、設計や施工を数多く担当し、ノウハウが蓄積された空間デザインチームを構成しているTOMITA株式会社ならではの強みです。
経営者の目線に立てる
TOMITA株式会社は、経営者の目線に立っての提案も可能です。
TOMITA株式会社自身も、不動産事業を営み、飲食店や美容院などを経営する経営者側でもあるためです。
例えば、オフィスの開業や移転というとき、物件のご紹介ができます。
また、ベンチャー企業やスタートアップ企業などは、首都圏から地方、地方から首都圏など移転も珍しくありません。
その際にオーナーと揉めがちな原状回復工事についても、原状回復工事を考慮して内装デザインを提案できます。
IT企業の内装デザインはTOMITA株式会社におまかせください
この記事では、IT企業をメインに、押さえたいトレンドワードや、オフィスの内装デザインのトレンド、デザイン事例などについてご紹介しました。
テレワークやリモートワーク、フリーアドレスやABWなど、IT業界のトレンドはさまざまなものがあります。
それにより、適したオフィスの内装デザイン、レイアウトも変わっていきます。
現状のオフィスに不満や問題、悩みなどを抱えているのであれば、内装デザインの変更を考えてみてください。
TOMITA株式会社は、オフィスや店舗などの内装を数多く手掛ける、実績豊富な内装業者です。
IT企業の内装デザインについてお悩みの方は、ぜひご相談ください。