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2024/03/15

事務所(オフィス)の休憩室レイアウト4選。快適な空間づくりのポイント

【休憩室のレイアウト4選!】事務所・オフィスを快適な空間にするためのポイント

事務所で働く社員から、憩いの場となる休憩室の設置を求められることは多いでしょう。
ただ、休憩室はスペースさえ用意すれば良いものではありません。
設置するのであれば、休憩に訪れた社員が快適に過ごせるよう、レイアウトをしっかり考える必要があります。
この記事では、事務所の休憩室の必要性や設置のメリット、レイアウトのポイントやレイアウトの事例などについて、詳しくご紹介します。

事務所(オフィス)の休憩室はどうして必要なのか

なぜ必要?事務所(オフィス)の休憩室が重要な理由
事務所に休憩室が必要なのは、事務所衛生基準規則の第四章第十九条で、以下のように定められているためです。

 

「事業者は、労働者が有効に利用することができる休憩の設備を設けるように努めなければならない。」

引用元:e-Gov法令検索「事務所衛生基準規則

 

事務所衛生基準規則には罰則を設けられている章もありますが、第四章は努力義務です。
休憩室がないからといって罰則はありませんが、社員が快適に過ごすためには必要的な施設と捉えられているといえるでしょう。

事務所(オフィス)に休憩室を設けるメリット

事務所(オフィス)に休憩室は必須!設置のメリット7選!
事務所に休憩室を設けることには、どのようなメリットがあるでしょうか。
ここで、主なメリットを7つ見ていきましょう。

集中力・生産性を高める

休憩室での休憩は、社員の集中力や生産性を高めてくれます。
パソコンのようなIT機器を使った作業では、60分や90分などを境に、集中力が落ちるという研究結果もあります。
適度な休憩を挟むことで、気分をリフレッシュでき、集中力や生産性の向上につなげられるでしょう。
休憩室と執務室を分ければ、業務時間と休憩時間を分けてメリハリがつき、リフレッシュ効果も高まります。

参考:日本生理人類学会誌「90分間のVDT(Visual Display Terminals)作業が健常男性の唾液中コルチゾールおよび気分、作業効率に及ぼす影響

コミュニケーションを促進できる

休憩室があれば、社員間のコミュニケーションも促進できます。
複数人でのコーヒーブレイクや、昼食を持ち寄っての昼食会など、さまざまな機会を社内で作りやすくなるためです。
休憩時は業務と無関係な話もしやすく、機会が多ければ、コミュニケーション不足の社員同士が話すきっかけも生まれます。
社内コミュニケーションの活発化や、雰囲気の良い職場づくりなどが図れ、業務の円滑化につながります。

アイディアが生まれるきっかけに

休憩室での適度なリフレッシュは、アイディアを生むきっかけになります。
クリエイティブな仕事をしている方だと、アイディアが出ず行き詰まってしまうことも珍しくありません。
そのようなとき、休憩室があれば、執務室から離れて気分転換できます。
社員同士での情報交換や相談、休憩室に置いた雑誌や資料などからインスピレーションを得ることもできます。

社員の満足度を高められる

休憩室を設置することで、社員の会社に対する満足度を高められます。
満足度を高めることで、社員の精神的な負担軽減だけでなく、離職防止にもつなげることが可能です。
会社に対する不満が募れば、社員が辞めるきっかけになってしまいます。
休憩室の設置は、福利厚生の一環として社員の満足度を高め、離職防止策にもなってくれるでしょう。

ブランドイメージの向上

休憩室がおしゃれであるほど、企業のブランドイメージ向上につながります。
公式サイトやSNSなどを通して紹介すれば、「社員を大切にしている企業」や、「おしゃれな企業」などのイメージを構築できるためです。
企業が発信する情報は、商品を購入する方や取引先、就職活動中の学生など、さまざまな人が目にします。
休憩室があることで、お客様や取引先との関係構築に役立ち、人材の採用の面でも強みになるでしょう。

来訪者との打ち合わせスペースに使える

休憩室に打ち合わせ用のスペースを用意すれば、来訪者との打ち合わせにも活用できます。
例えば、普段から取引がある企業の方でも、アポイントメントなく訪問されることはあり得ます。
応接室や会議室がタイミング悪く埋まっていても、休憩室に打ち合わせ用のスペースがあれば、ご案内してそのまま打ち合わせが可能です。
他にも、関係が築けている取引先の方とオープンなやり取りをしたいときや、飛び込み営業の方の話を聞きたいときなど、活用できるシーンはさまざまです。
カフェスペースもあれば、コーヒーやお茶などをさっと用意でき、打ち合わせもスムーズに進みやすいでしょう。

事業所税の節税も可能に

休憩室を設けることで、事業所税の節税も可能です。
事業所税は、指定都市に一定以上規模の事務所を構える企業に課される税金です。
例えば、事業所税の資産割は、事務所の合計床面積が1,000㎡を超える場合、床面積1㎡につき年額600円が課されます。
しかし、休憩室の床面積は事業所税の対象に含まれないため、節税が可能です。
娯楽室や食堂、喫煙室なども同様のため、事務所のスペースに余裕がある会社ほど、設置がおすすめです。

事務所(オフィス)の休憩室レイアウトのポイント

事務所(オフィス)の休憩室はどのようにレイアウトすればいいの?
せっかく休憩室を作ったのに、誰も利用者がいなかったり、使い勝手が悪くて社員の不満が出てしまったりということは避けたいものです。
ここで、休憩室をレイアウトする際のポイントを見ていきましょう。

社員の意見を集める

休憩室のレイアウトを決める前に、実際に利用する社員の意見を広く集めると良いでしょう。
集めた意見を参考にすることで、社員の期待に応えた満足度の高い休憩室を作れます。
もちろん、全ての意見は採用できませんが、社員が休憩室に求めているものが全く反映されていないといった事態は防げます。
社員の意見は匿名で集めても良いですが、性別や年齢層だけでもわかるようにするのも一つの手です。
性別や年齢で休憩室に求めるものに傾向が見え、どの設備を優先するかといった判断材料にできることがあります。

オン・オフが切り替えられる環境を作る

社員がしっかり休憩を取れるように、オン・オフを切り替えられる環境を作ることも大事です。
例えば、業務スペースが近いと、執務室から聞こえる電話の音が気になったり、会議室から議論や打ち合わせの声が耳に入ってきたりします。
そのような環境では、休憩中でも業務が頭から離れず、リフレッシュできなくなってしまいます。
そのような事態を防ぐために、休憩室を業務スペースから離れた場所に設置する、近い場所に設置する場合は遮音性や防音性を高めるといった工夫をすると良いでしょう。
また、執務室とは全く違ったデザインを休憩室に採用すれば、オン・オフを切り替えやすくなります。

十分な広さと開放感を意識する

休憩室は、十分な広さと開放感を意識してレイアウトしましょう。
狭い空間では、圧迫感や閉塞感などが感じられ、リラックスしにくくなってしまいます。
また、十分な広さが確保されていないと、利用が早い者勝ちになって不公平感が出る、遠慮して利用を控える社員が出るなど、別の問題も起こってしまうでしょう。
また、広さがあっても、開放感がないと、同様にリラックス効果を得にくくなります。
開放感は、視界を塞ぐものを減らして雰囲気を明るくする、外を眺められる席を窓側に設けるといった工夫で演出可能です。
利用人数に合わせた十分な広さを確保し、開放感を演出することで、より快適な休憩室にできます。

インテリアや家具にこだわる

休憩室に置くインテリアや家具にこだわることも大切です。
パイプ椅子や会議用テーブルが置かれただけの簡素な休憩室では、味気なく、リフレッシュ効果も下がってしまいます。
デザインの優れたインテリアが置いてあったり、使い勝手や使い心地の良い家具が置いてあったりした方が、リラックスでき休憩の効果が高まるでしょう。
高級なインテリアや家具を揃える必要はありません。
和めるインテリアや、社員たちに良いと思える家具などを、必要に応じて揃えると良いでしょう。

一人用のスペースも用意する

休憩室には、一人でくつろげるスペースも用意するのがおすすめです。
社員の誰もが、賑やかな雰囲気を好むわけではなく、中には一人を好む方もいます。
また、落ち込んで一人になりたい方や、感染症対策で人との距離を保ちたい方もいるでしょう。
普段は賑やかな方でも、一人集中して考えごとをしたいときもあるはずです。
ある程度の広さがある休憩室なら、一人用のスペースもできる限り用意しておくと、満足度の高い休憩室を作れます。

ミーティングも可能な配置にする

休憩室は、ミーティングにも使えるようレイアウトすると良いでしょう。
休憩室の主な利用目的は休憩や食事などですが、簡易的なミーティングスペースとしても使えれば、普段の使い勝手が向上します。
ミーティングは休憩室だからこそラフな雰囲気になり、社員同士の気軽で活発な意見交換や、プライベートに近い事柄の相談にも使えます。
また、上述したように、来訪者との打ち合わせや、接客などにも使うことが可能です。
多目的に利用できれば、休憩室を設置するメリットが増えます。
また、「休憩室がお昼休憩にしか使われない」といった事態を防ぎ、スペースの有効利用につながるでしょう。

緑化でリラックス感を高める

休憩室を作る際に、意識したいのが、積極的に緑を取り入れることです。
花や葉といった緑には、ストレス軽減効果や、体調を整える調整効果が期待できます。
他にも、目の疲れを和らげ、精神的な疲労や緊張感を軽減する効果が見込めます。
仕事の疲れが溜まっている方にとっては、休憩室でふと目に入る緑が癒しになってくれるでしょう。
植物をワンポイントで配置するだけでも良いですが、壁面緑化のように大きく緑を取り入れると、おしゃれさも演出できます。

参考:農林水産省「花と緑には

利用方法はルールを定める

休憩室は、社員の誰もが利用する場所だからこそ、ルールを定める必要があります。
具体的には、利用可能な時間や、パソコンを持ち込んだ業務をして良いか、飲食物は持ち込んで良いか、寝そべって良いかなどです。
例えば、利用可能な時間を設定しないと、快適な休憩室にこもって作業をする社員が出てきてしまうかもしれません。
このようなことがあると、休憩室の一角を占領されたり、コミュニケーションが取りにくくなったりなどの問題が生じます。
社員の意見を取り入れたルールを設定し、一人ひとりがルールを守って利用することで、誰もが気持ちよく過ごせる休憩室にできます。
特に、お客様を休憩室に通すことも考えている事務所であれば、ルールを設定する意味は大きいといえるでしょう。

事務所(オフィス)の休憩室に設置したい人気設備

事務所(オフィス)で人気のある設備とは?休憩室に設置推奨の設備3選
事務所の休憩室にぜひ設置したい人気の設備について、3つご紹介します。

カフェスペース

カフェスペースは、事務所の休憩室にあると喜ばれる人気設備の一つです。
コーヒーやお茶などの飲み物は、疲労回復やリラックスに欠かせない、休憩のお供といえるでしょう。
そんな飲み物を、おしゃれな喫茶店のようなカフェスペースで味わえば、社員同士のコミュニケーションも活性化し、気持ちを切り替えてリラックスできます。
自販機や冷蔵庫、お菓子などが充実しているカフェスペースがあると、より効果的にコミュニケーションを促進できるはずです。
大規模な設備を用意できなくても、コーヒーメーカーやウォーターサーバーを設置するだけでも、社員の疲労回復やリラックスにつながります。

TOMITA株式会社でも、事務所の改装工事をおこなった際、オリジナルのカフェスペース「KOYA」を設置しました。
給湯だけでなく、ポップアップやスタートアップとしても活用でき、カフェスペース設置のメリットの大きさを感じています。
TOMITA株式会社 では造作家具の制作も承っておりますので、カフェスペースの設置については、ぜひご相談ください。

TOMITA株式会社事務所改装工事 施工事例の詳細はこちらをご覧ください。

ソファや本棚などを置いたリラクゼーションスペース

ソファや本棚などが設置したリラクゼーションスペースも、昨今は人気があります。
大きめのソファであれば、一人でゆったり座って休むことができ、数人で座れば距離が近くなります。
また、職場によっては、仮眠に使えるというメリットもあるでしょう。
雑誌や資料を収めた本棚は、雑誌を読んで気分転換したりアイディアを得たり、大きめの本棚なら目隠しになって休憩しやすいなどのメリットがあります。
営業職が多い事務所では、靴を脱いでゆったり足を伸ばせるスペースも需要が高いです。

社内イベント用設備

社内イベントに使える設備は、事務所の経営者の方に人気があります。
休憩室の広さによっては、勉強会やセミナー、忘年会など、さまざまな社内イベントが開催できるためです。
勉強会やセミナーなどでは社員の知識不足を解消でき、忘年会のようなレクリエーションでは、会社への帰属意識を高めてコミュニケーション活性化を狙えます。
社内イベントに使用する設備として、具体的には、プロジェクターやホワイトボード、スピーカーやマイクなどが挙げられます。
休憩室の規模次第では、社内イベントを視野に入れて設備も購入するのがおすすめです。

事務所(オフィス)の休憩室のレイアウト事例4選

【TOMITA株式会社の事例紹介】事務所(オフィス)休憩室のレイアウト4選
TOMITA株式会社は、事務所の休憩室をいくつも手掛けています。
ここでは、事務所の休憩室レイアウト事例から、代表的なものを4つご紹介します。

大和リース株式会社 千葉支店

大和リース株式会社様には、オフィス内の一角に、限られたスペースでもくつろげる休憩室をご提案しました。
間仕切りとして、収納や飾り棚としても使用できる造作家具を設置することで、限られたスペースの閉鎖感をなくしています。
また、窓際の空間を活かしてカウンター席を設置し、一人でも外の景色を眺めながらくつろげるようなスペースとしました。
ご要望の工事期間が短期で、予算も抑えながらの工事ということもあり、頭を悩ませたのが大掛かりになりやすい天井部分です。
事務所と休憩室を分ける工夫として、休憩室の天井の一部に塗装を施すことで、事務所っぽさを抑えました。

大和リース株式会社 千葉支店 施工事例の詳細はこちらをご覧ください。

東洋ビューティ株式会社 佐賀工場

東洋ビューティ株式会社様には、大規模なリラクゼーションスペースをご提案しました。
計画時事前ヒアリングでは、企業代表者また役員の方々より、働く社員への配慮を強く感じました。
お気持ちに応えるため、どのような休憩室なら社員の方々がリラックスできるかを徹底的に話し合い、レイアウトの作成に臨みました。
畳の小上がりは、社員の方々が仮眠を取ったり座談したりできるスペースです。
靴の締め付けから開放され、広さがあるため、社員の方が思い思いに休むことができます。
また、小上がりの近くには、マッサージチェアを設置したブースを複数用意しました。
ブースは敢えて閉鎖的な空間にし、一人でゆったりリラックスできるようにしています。
さらに、衛生的管理も必要ない「フェイクグリーン」を各所に設置することで、目に優しい緑も感じられる空間としました。

東洋ビューティ株式会社 佐賀工場 施工事例の詳細はこちらをご覧下さい。

東村山市役所

東村山市役所様には、市役所内1Fに「カフェ風」の休憩スペースをご提案しました。
緑や自然音などを使って五感に訴えかけ、本当に集中とリラックスができるオフィスを提供します。
東村山市役所様の場合は、設計と造作家具の作成のみ請け負わせていただき、外部の借景となる植栽とバランスよく生の植栽を使用し、五感を癒す空間をご提案しました。

東村山市役所 施工事例の詳細はこちらをご覧ください。

SOMPOコミュニケーションズ株式会社

SOMPOコミュニケーションズ株式会社様には、コールセンターで働く方々の休憩室をご提案しました。
コールセンターは、日々パソコンに向かうことから、目に疲れが溜まりやすい業務です。
そのため、TOMITA自社製品の「JOIN」という組み立て式のプランターパーテーションで間仕切りし、生の植物を植えて見た目に癒される空間にしました。
また、窓際向きの席をご用意し、おひとり様でもゆっくり気兼ねなく休憩が取れるようにしています。
カーテンの奥にはマッサージチェアを設置し、隔離された空間でゆっくりと休憩が取れる場所も確保しました。

SOMPOコミュニケーションズ株式会社 施工事例の詳細はこちらをご覧ください。

事務所(オフィス)の休憩室レイアウトはTOMITA株式会社にお任せください

事務所(オフィス)の休憩室レイアウトにお困りなら、ぜひTOMITA株式会社へ!
TOMITA株式会社は、事務所の休憩室のレイアウトを数多く手掛けた実績があります。
設計デザインから施工まで一貫して対応でき、ワンストップで対応が早い、お客様が納得できる休憩室を実現しやすいなど、多くの強みがあります。
事務所の休憩室に設置したいオリジナルの造作家具制作や、壁面緑化なども対応可能です。
事務所の休憩室のレイアウトでお悩みの方は、ぜひ一度TOMITA株式会社にご相談ください。

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